防火・遮音材料で国土交通大臣認定(不燃材料)を取得
-取り付けが簡単で環境にやさしい「ヒートメル®-ボックス不燃遮音キット」を販売開始- |
古河電気工業株式会社と株式会社古河テクノマテリアル(本社:神奈川県平塚市、社長 中村信之、資本金:3億円 古河電工出資100%)は、ビル・ホテル等の建築物で採用の多い中空間仕切壁の鋼製ボックス取付け用開口部の防火・遮音性部材で国土交通大臣認定(不燃材料)を取得しました。
これに伴い、取り付けが簡単で環境にやさしい防火・遮音材料「ヒートメル®-ボックス不燃遮音キット」を8月1日から販売を開始します。
また、本製品は合成樹脂製ボックス取付け用開口部の遮音材料としても効果があることから、今後は“プライバシーを重視する戸建住宅(例えば、寝室、トイレ、浴室等の間仕切壁)”へ適用を拡大し、遮音機能材料単体として、住宅メーカーへも提案していきます。 |
背景 |
現在、ビル・ホテル等の建築物の軽量化やレイアウト変更の簡易化のため、石膏ボードを用いた乾式壁を間仕切壁として使用するケースが一般的になっています。しかし、これに開口部を設け、電話や家電製品用の鋼製スイッチやコンセント等に必要なボックス類が取り付けられると、壁の防火性能および遮音性能が低下するという問題が指摘されていました。
当社では、この問題を解決するために、ボックス等の周囲を柔軟性のあるシートで包み、外周をアルミテープで覆うだけで壁の防火・遮音性能を確保できる、国内初の製品「ヒートメル®-ボックス遮音キット」を2001年に発売し、全国各地で使用されています。
一方で、2002年版の「枠組壁工法建築物設計の手引(国土交通省住宅局建築指導課・木造住宅振興室監修)」に、「鋼製ボックス類を厚さ30mm以上の不燃性断熱材(例:ロックウール、グラスウール等)で防火被覆する」処置が記載されていますが、実際に施工を行うことが困難であることから、“施工性の良い本製品での不燃認定の取得”が望まれていました。
そこで当社は、防火被覆(不燃性の断熱材)と同等の性能として、当該分野に使用される材料としては国内初となる建築基準法第2条第九号(不燃材料)の国土交通大臣認定(NM-1684、1685)を取得し、「ヒートメル®-ボックス不燃遮音キット」として販売を開始します。
本認定は、基材が鋼製ボックスの材質にあたる金属板に、本製品の構成材料である「ヒートメルシート」を貼り付け、更にアルミ箔厚さが50μmのアルミテープを全面貼り付ける構造になっています。 |

適用の拡大 |
防火を必要としない戸建住宅では、電話や家電製品用の配線ボックスとして、合成樹脂製ボックスが取り付けられていますが、ビル・ホテル等の建築物と同様に、同開口部の遮音性能の低下を防ぎたいとの要望が多くなっています。
当社は、本製品で遮音性能比較試験を行い、合成樹脂製ボックスに本製品を施工した場合の性能が、無開口の壁の遮音性能と同等であることを確認しました。これにより、本製品を戸建住宅に対しても適用できることが可能となりました。 |
「ヒートメル®-ボックス不燃遮音キット」の特長 |
- 国土交通大臣認定NM-1684、1685取得
- 1時間耐火性能(当社社内試験で確認)
- 開口のない壁の遮音性能とほぼ同等
- 取付けは簡単で、ボックス等の周囲を柔軟性のあるシートとアルミテープで覆うだけ
- ボックス等を壁に設置する前に処置
- 必要な材料を全てキット化し便利に
- 環境にやさしい材料を使用
- 合成樹脂製ボックスの場合(防火は除く)においても開口のない壁の遮音性能とほぼ同等
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商品名 |
「ヒートメル®−ボックス不燃遮音キット」 |
品番 |
ボックスサイズに合わせた合計6種類(1SB-10、2SB-10、3SB-10、4SB-10、OB-10、OB-40) |
価格 |
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品番 |
適用ボックスサイズ |
入り数(組数) |
標準価格(円/箱) |
1SB-10 |
1個用スイッチボックス |
10組入り |
11,800 |
2SB-10 |
2個用スイッチボックス |
10組入り |
14,900 |
3SB-10 |
3個用スイッチボックス |
10組入り |
18,100 |
4SB-10 |
4個用スイッチボックス |
10組入り |
21,100 |
OB -10 |
中型四角浅型
アウトレットボックス |
10組入り |
12,800 |
OB -40 |
40組入り |
42,400 |
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