近年、既存建築物の有効活用や維持保全の観点から、建築物およびその設備を適切に維持できる技術や工法のニーズが高まっており、メンテナンスを行い易い技術や工法の開発を促進して、補修・改修工事への適切な導入を行なうことが必要と言われています。
一方、電線・ケーブル等が建築物の防火区画を貫通する部分についても、所定性能の防火措置を行なうことが建築基準法で規定されていますが、建物のリフォームおよびリニューアルや用途変更の際には、電気配線の引替え工事も同時に行なわれることが多く、このとき防火措置を行った部分も、一時的に解体され復旧されるという状況が繰り返されます。
弊社では、早くからこれらの点に着目し、作業性・再施工性に優れた工法として「耐火ブロック工法 ロクマル®」を開発、2002年より販売を開始し、主に工場やプラントの改修工事において実績を重ねてきました。
また、この耐火ブロックのユニークな構造と工法が認められ、平成20年6月20日には特許登録(第4142263号)もされております。
さらに近年、オフィスビルなど一般建築物においてもメンテナンス対策の意識が高まっていることから、補修・改修工法としての第三者評価を取得することとし、前述のBELCAによる「優良補修・改修工法等評価事業」に申請し、このたび評価を取得しました。
当評価事業とは、優良な補修・改修工法の技術の優れた点を評価し、社会に広く紹介することにより、建築ストックの有効活用の推進を目指すものとして、2006年度より始められたもので、本工法はBELCAとして3件目の登録となります。 |