検索方法
古河テクノマテリアル古河テクノマテリアルホームへ製品分野企業情報サイトマップ古河テクノマテリアルへのお問い合わせ
防災製品 ケーブル、建築配管など
製品・技術資料事業部概要FAQ


給水給湯管および配水管・排水管用区画貫通部防火措置キット
「イチジカン-HOLD」の適用範囲拡大、および品番「HD-LL」の新発売

古河電気工業株式会社と株式会社古河テクノマテリアル(本社:神奈川県平塚市、社長:中村信之、資本金:3億円、古河電工出資100%)は、給水給湯管・合成樹脂製可とう電線管用区画貫通部防火措置キット「イチジカン-HOLD」で新たな国土交通大臣認定(1時間耐火)および(一財)日本消防設備安全センター評定(共住区画)を取得し、適用範囲を拡大しました。
 またこれに合わせ、従来品番では適用できなかった配管種類・配管サイズにも適用可能な新品番を追加しました。

「イチジカン-HOLD」製品情報へ


■適用範囲拡大および品番「HD-LL」発売の背景

 可燃性の配管等が建築物の防火区画となる壁や床を貫通する場合は、建築基準法に基づく国土交通大臣認定(以下大臣認定と略)を取得した「区画貫通部防火措置工法」で延焼防止処理をする必要があります。
 また、一定規模以上の共同住宅(マンションなど)では、「区画貫通部防火措置工法」に対し、より厳しい延焼防止性能が求められ、消防法における共同住宅の消防設備設置基準に関連した省令・告示に適合することが必要となり、適合している工法に対して(一財)日本消防設備安全センターの評定(共住区画)(以下消防評定と略)などが発行されます。

 「イチジカン-HOLD」はこれまで、外径48mm以下の配管に適用可能な大臣認定および消防評定を取得し、「HD-S」と「HD-L」の2品番で2006年9月に発売しました。それ以来、給水給湯管(さや管配管工法や発泡ポリエチレン被覆付樹脂管)や合成樹脂製可とう電線管などの防火区画貫通部に幅広く使われご好評いただいています。

「イチジカン-HOLD」の特長は以下の通りです。

  • 配管にワンタッチで取り付けし、所定位置まで移動してから、開口と配管との隙間をモルタルで埋めるだけの簡単な施工
  • 配管1本あたりに1個の製品を取り付けることによる、積算の省力化
  • 2品番で幅広い配管外径(13〜48mm)に対応可能
  • 壁片側、床上側からの施工だけで確実な延焼防止性能を発揮

「イチジカン-HOLD」発売以降、建築現場で新たに普及した配管への適用に関するお問い合わせを多くいただきました。特に配水用ポリエチレン管、給排水用硬質塩ビ管、ファンコイルユニット用やエコキュート配管用の発泡ポリエチレン被覆付金属強化ポリエチレン管(アルミ三層管)など、外径48mmを超える配管に適用可能な大臣認定・消防評定の取得ニーズが高まっていました。
 そこでこの度、配管外径69mm以下の範囲で適用可能な公的認定を取得し、これに対応する品番として「HD-LL」を新発売いたしました。

施工方法は既存品番(HD-S・HD-L)同様、配管に取り付け、周囲をモルタルで埋め戻すだけの非常にシンプルで簡単なものとなります。特に製品長さ方向の片端に「波付形状」を設け、モルタル埋戻し時の目安がわかりやすくなりました。


品番HD-LL 製品外観
品番HD-LL 製品外観
  品番HD-LL 施工イメージ
品番HD-LL 施工イメージ
  (参考)既存品番(HD-S・HD-L)製品外観
(参考)既存品番(HD-S・HD-L)
製品外観

 また既存品番(HD-L)につきましても、既存の大臣認定・消防評定では網羅できていない新しいニーズの配管種類や施工仕様にも対応できるように、認定範囲を拡大しました。



■品番「HD-LL」の特長
(詳細な認定範囲等については別添資料(PDF 212KB)をご覧ください)
  • 外径69mmまでの、以下の配管に適用可能です。
    水道配水用ポリエチレン管(呼び径50まで)
    硬質塩化ビニル管(VP管)(呼び径50まで)
    結露防止層付硬質塩化ビニル管(積水化学工業鞄aACドレンパイプなど)(呼び径40まで)
    断熱被覆付金属強化ポリエチレン管(アルミ三層管など)(断熱被覆厚20mm、呼び径20まで)
    断熱被覆付架橋ポリエチレン管(断熱被覆厚20mm、呼び径20まで)※
    断熱被覆付ポリブテン管(断熱被覆厚20mm、呼び径20まで)※
    断熱被覆付さや管(挿入管:金属強化ポリエチレン管(アルミ三層管など)、架橋ポリエチレン管)
    (断熱被覆厚20mm、さや管呼び径28、挿入管呼び径20まで)※
    ※:壁貫通部のみに適用
  • 配管1本あたりに1個の製品を取り付けるため、積算の手間が省けます。
  • 製品を配管に取り付け、所定位置まで移動してから、開口と配管との隙間をモルタルで埋めるだけの簡単な施工です。
  • モルタル埋戻しの際、配管が斜めに貫通していても施工確認が容易にできます。
  • 壁片側、床上側からの施工だけで確実な延焼防止性能を発揮します。

■既存品番「HD-L」の適用範囲拡大
以下の配管に適用できるように、大臣認定・消防評定の範囲を拡大しました。
(詳細な認定範囲等については別添資料(PDF 212KB)をご覧ください)
  • さや管(呼び径36以下)内に架橋ポリエチレン管(呼び径10以下)が3本挿入される場合
    (通称:トリプルチューブ)
  • さや管(呼び径36以下)内にステンレス鋼フレキシブル管(ガス管など、呼び径25以下)が挿入される場合
  • さや管(呼び径36以下)内に発泡ポリエチレン被覆(厚さ10mm以下)付の架橋ポリエチレン管(呼び径10以下)が挿入される場合
  • 呼び径25の架橋ポリエチレン管
  • 呼び径40以下の給水用高密度ポリエチレン管
  • 呼び径30以下の結露防止層付硬質塩化ビニル管(積水化学工業鞄a「ACドレンパイプ」など)

■既存品番(HD-S・HD-L)および新品番(HD-LL)の取り扱いについて
品番(HD-LL)と既存品番(HD-S・HD-L)は、認定範囲が全く異なるものになります。
既存品番では新品番の範囲に対応できませんのでご注意ください。

(例)外径が48mm以下の「発泡ポリエチレン被覆付金属強化ポリエチレン管」(HD-LLの認定範囲)に、既存品番のHD-Lを使用することは認定範囲外となります。
※なお、新品番は既存品番の範囲も認定に含まれます。

(例)ポリブテン管(呼び径20)が入っているさや管(外径42mm)に、新品番のHD-LLを使用することは認定範囲内となります。


(参考)既存品番(HD-S・HD-L)と新品番(HD-LL)の製品仕様の違い
項目 新品番
HD-LL
既存品番
HD-S HD-L
製品長さ 80mm 50mm
製品厚さ 2.1mm 1.5mm 2.0mm
製品外径(概略) 64mm 24.5mm 37mm
長さ方向端部形状 波付形状 フランジ形状
埋戻し線(モルタル充填時確認用) 有り 無し



お問い合せ先 : 株式会社古河テクノマテリアル 防災事業部 TEL : 0463-24-9341
カタログ・仕様書・施工要領書・取扱説明書・評定書・認定書・のダウンロードはこちら


 

戻るページの先頭へ
当サイトについて