古河電工と古河テクノマテリアル(本社:神奈川県平塚市、社長:高田誠之、資本金:3億円 古河電工出資100%)はこの度、ケーブルの区画貫通部防火措置キット「ロクマル60」で、ビル建築で採用が増えている中空間仕切壁における貫通部防火措置工法で初の国土交通大臣認定を取得しました。
現在、高層ビル・病院等の建築物の軽量化やレイアウト変更の簡易化のため、間柱の両側に石こうボードを貼付けた中空構造の耐火壁を間仕切りとして使用するケースが増えつつあります。
ケーブルが建築物の防火区画を貫通する場合は、所定性能の延焼防止措置を行うことが建築基準法で規定されていますが、これまで中空間仕切り壁に対しては、建築基準法に準拠した国土交通大臣認定工法はありませんでした。
このたび同社は、現在その施工性の良さが注目されている耐火ブロックによる新工法「ロクマル60」(昨年6月に発売)で、中空間仕切壁貫通部防火措置工法で初の国土交通大臣認定を取得しました。
これで「ロクマル60」ブランドシリーズは、中空間仕切壁工法を加え、先行発売の壁、床(鋼製スリーブ有り/無し)工法と丸穴小開口部工法とあわせ、ほぼすべての貫通部に対応できるようになりました。
ロクマル60の特長
- 従来工法で多用したけい酸カルシウム板を使わないため、電動工具での面倒な切断作業は要らず施工は楽で、粉塵の発生もないので後始末も簡単
- 壁の片側からだけの作業で容易に施工でき、大幅な省力化を実現
- 必要な材料が全て一式になっている便利なキット品で軽く運搬が容易
- 施工が容易だけでなく、ケーブルの増設・撤去作業も極めて容易
- ハロゲンフリー材料を使い、火災時にハロゲン系ガスやダイオキシンなど有害物質の発生なし
- 従来工法に比べて残材・廃棄物が大幅に減少、環境への負荷が低減
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