古河電気工業株式会社と株式会社古河テクノマテリアル(本社:神奈川県平塚市、社長中村信之、資本金:3億円古河電工出資100%)は、ケーブル防火区画貫通部の防火措置キット「ロクマル」の小開口部(丸穴)用キット(品番:MB-50,75,100,125,150)について、新たに国土交通大臣認定(1時間耐火)を取得し、今年度当初より行なってきた「ロクマル」シリーズの大幅な適用範囲の拡大を完了しました。【国土交通大臣認定番号PS060WL-0293】2006年度で、約5億円(4,000万円/月)の販売を見込んでいます。
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開発の背景と特長 |
ケーブルが建築物の防火区画となる壁や床を貫通する場合は、所定の性能を有していることを認定された防火措置工法で、当該貫通部を塞ぐことが建築基準法で義務付けられています。
従来は、施工対象となる壁の種類や材質、開口部のサイズなどによっては該当する認定工法が無く施工できない、または同じ工法で施工できないなどの問題点がありました。そこで当社は防火措置キット「ロクマル」シリーズにおいて、大幅な適用範囲の拡大を図ってきました。
大開口部(角穴)用キット(品番:TB-003〜024)については認定を取得し、昨年4月に発売したのに続き、今回は小開口部(丸穴)用キット(品番:MB-50〜150)について認定を取得しました。今回の範囲拡大によりいずれとも、RC壁、ALC壁、中空壁等の構造や材質にかかわらず、国土交通大臣認定を取得した耐火壁全般への使用が可能となりました。また、収容ケーブルのサイズと収容量のアップ、高圧ケーブルやバスダクト、合成樹脂製可とう電線管の混在への対応など、ますます利便性が向上し、「ロクマル」シリーズは従来以上にオールラウンドな工法となりました。
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適用範囲拡大の主な内容 |
(1)小開口(丸穴)用キット (品番:MB-50〜150、5品番)
認定・適用条件の変更部分 |
- 施工できる対象が、中空壁をはじめ国土交通大臣が認定した耐火壁の全般になりました。(壁貫通部)
- 高圧ケーブルおよび導体サイズ325mm2ケーブルへの施工が可能になりました。(壁貫通部)
- 収容ケーブル量が占積率31%にアップしました。(壁貫通部)
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